大野尚の沸騰コラム

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「旅から学ぶ②」

「旅から学ぶ②」(16年9月号)

 *本コラムは8月に配信した「旅から学ぶ①」の後編となります。
 前編をご覧になってからお読みください。

 

旅から多くの事を学んだ。

 

バーリに到着後、荷物をピックアップし、「いよいよ始まる旅への

ト・キ・メ・キ」を感じる。そんな中、僕とWさんの荷物は現れる

ことなく、重い足取りでロストバゲージの申請へ向かう・・・ 

 

 

先月はここまでです。この後、どうなったか?

 

まだロストバゲージの部屋の前には行列は出来ていない。僕らの前に

一人だけだ。担当者はアラサーの女性で、先に並んでいた男性は何事

もなくスムーズに手続きを終了した。次は僕らの番だというその時、

いつの間にか後ろに並んでいたスペイン人と思わしき男性が大声で

何事か叫ぶ!担当者も叫び返す!!

 

担当者の顔は真っ赤で目は釣り上がり、「ポリツィア!!」と叫んだ。

 

これですべてが終了。僕らの荷物の件は適当にあしらわれてしまった。

 

カタカタと頼りない音を出すガタが来たプリンターから印刷された紙を

渡され、サヨナラだ。

 

僕らは、辛うじて当日と翌日のホテルを伝えることは出来ていたが、

その紙切れには僕らのことを中国人と明記されていた。

 

 

こんな時どうする?

 

ヒステリックになってしまった相手に何を言っても埒が明かない。

他の担当者を探すか、いなければ、証明書を貰って退散するしかない。

 

詰め寄れば、火に油を注ぐようなものだ。・・・

 

僕らは大人しく紙切れ一枚を手に空港を後にした。

予約したレンターカーを借りて、5日間、毎日、移動の旅が始まった。

 

当日(一日目)「マテーラ」・・・航空会社から連絡なし。もちろん荷物

も届かず、あいにく日曜日で衣類など必要なものは買えず、同行者から購入。

 

翌日(二日目)「キィエティ」・・・現地航空会社に連絡するもコンタクト

出来ず。しかたなく、電話代の出費は痛いが、航空会社の日本オフィス(ロストバゲージ係)

に電話する。

 

担当者は非常に真摯な対応であった。即刻、イタリアの担当者宛にメッセージ

を送ると約束をしてくれた。バゲージが届くことを信じて最低限の着替えを購入。

 

連絡なし。

・・・諦めの心境となる。

 

三日目「リミニ」・・・午後、ホテル到着後に現地担当(ボローニャ)から電話が入る。

 

「明日の昼までにホテルに届ける。」

 

「明日は困る。早朝にミラノへ出発するので困る。今日。持って来てくれ!」

 

と頼むが、

 

「遠いから無理だ。明日、ミラノに届ける」

 

「ボローニャからだったらミラノの方が遠いのに、なぜ?近いリミニに今日、

 届けられないのだ!車で一時間半だ!」

 

と詰め寄ると。・・・“ブチ!”と電話を切られてしまった。

 

結局この日も荷物は届かず、必要な洋服・靴などを購入。再度、成田の

航空会社の日本オフィス(ロストバゲージ係)に電話。

イタリア本社からは返答なしとのレスポンス。

 

 

4日目「ミラノ」・・・夕方着。荷物はホテルに届かず。・・・明日が最終日。

完全に開き直ってしまった。

 

5日目「ミラノ」・・・最終日、明日が帰国である。朝食後、成田の航空会社の

日本オフィス(ロストバゲージ係)から電話が入る。

 

「本社と連絡がついて、本日のお昼(正午)迄に荷物が届きます。」

 

・・・正午まで待ってみるが荷物は届かず。

 

結局、僕ら二人は必要なものを買い足しながら、買い物袋で5日間を過ごした。

 

5日も過ごせば荷物も増える。仕方がないのでスーツケースを購入することにした。

ミラノの街を散策中に「オッ!!これは良い」目に飛び込んできた洒落たキャリーケース。

 

店に入ると10坪ほどの店内は感性高きバゲージが配列されている。

 

 

これは超えている。

 

 

誰もが持っている王道の「リモア」・老舗代表格の「ゼロハリバートン」を超えて

いる。感動の余韻にひたることなく即購入。もちろん二人共。これが良かった。

 

現地価格は約10万円。日本で買えば25万円。気分良く、意気揚々とホテルに

戻ると同行者から電話。

 

「僕の部屋に二人の荷物が届いていますよ。」

 

「エッ!!」

 

6日目、「ミラノ・マルペンサ空港」・・・ロストバゲージにあった我々二人は

両手にスーツケースを持ち帰る事になった。

 

 

帰国後の顛末、「日本」・・・我々は保険に加入していた。そして、僕は今回の

事を時系録に沿ってレポートを記入していた。ロストバゲージ証明書・バゲージ

タグ・搭乗券・Eチケット・購入したもの全ての領収書を捨てずに、捨てさせず

にとっておいた。

 

「保険は使わなくて良かった。」と思うものです。使う時は、何かがあった時です。

少しのお金を惜しんでしまうと、何かがあると、大変な損失となります。

 

我々には遅延手荷物の保険対応の最高額(96時間ルール)と航空会社からの

補償額が入る事になりました。それから素敵なスーツケースが「おまけ」に

付いてきた旅となりました。

 

教訓・・・機内手荷物には最低限の下着と着替え、常備薬等を持ち込む事。

 

一週間位の旅なら買い物袋で充分かしれませんね。

 

・・・忘れられない「旅」となりました。