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2017.02.07

「頭の良い人」

 「頭の良い人」(2017年2月号)

 

早いものでもう一ヶ月も経ってしまった。

 

いや、まだまだ11ヶ月近くもあるよ。

 

「そうか!ひと月なんてあっという間だったなぁ。残りは

しっかりやらないといけない。」

 

と思う人もいれば、

 

「なんだ、まだ余裕だぞ!まぁ、ぼちぼちやろう。」

 

と思う人もいる。

 

もちろん自分の置かれている状況でも違ってくるだろう。

 

大事な事は過ぎ去ったひと月をどの様に過ごしたかを

自ら問うてみることだと思う。

 

その問いの答えをしっかり把握して、これからの動きに

変えなければならない。

 

 

135億年前に「ビッグバン」によって物質とエネルギー・

時間と空間が生まれ、四十五億年前に地球が誕生する。

35億年前に特定の分子が結合し有機体(生物)を形作った。

600万年前に最後の人とチンパジーの共通の祖先が現れ、

250万年前に、現世人類によく似た動物が姿を現した。

僕達の先祖、ホモ・サピエンスが文化を形成させたのが

今から七万年前である。その時に、「歴史」が始まる。

という書き出しから始まる河出書房新社の『「サピエンス全史」 

文明の構造と人類の幸福』の著者はイスラエルの人類学者

ユヴァル・ノア・ハラリ。

 

 

その翻訳者である柴田裕之(やすし)さんに、僕がパーソナリティを

務めるrkbラジオ「こだわりハーフタイム」の番組にゲストとして

出演していただいた。

 

インタビューに応える柴田さんのゆっくりとした静かな

落ち着いた声は、優しさに満ち溢れていた。

 

◯大野
「最初は細かい文字で上下巻2冊、本書タイトルも『サピエンス全史』と、
正直、うわぁ難しそうだなぁ、と思いましたが、巻頭ページから脳みそに
スムーズに文章がとろけるように注がれていくのに驚きました。
柴田さんが分かりやすく訳されたのですか?」

 

●柴田さん
「大野さん、僕じゃなくて著者のユヴァル・ノア・ハラリ自身が誰でもが
理解出来るように文章の表現も例えも含めて原書自身がそのように書かれ
ているのです。」

 

◯大野
「うわぁ!凄い。分かりやすいだけでなく、最初の数ページで最後まで読み
たい、早く読みたい!と、好奇心が揺さぶられました。」

 

●柴田さん
「そうですか?それは大変嬉しい事です。私も著者に会った時、彼の誰にでも
伝わる事が前提とした表現や例える話し方に圧倒されると同時に、非常に頭の
良い方だと思いました。」

 

・・・柴田さんの優しさ溢れる静かな声がスタジオにゆっくり流れていた。

 

世の中には難しい事をそのまま難しく話す人。

また、簡単な事も難しく話す人がいる。

本当に頭の良い人は難しい事を簡単に分かりやすく話す人だと僕は思っている。

 

伝わらなければ理解は出来ない。伝える能力が高い人・

伝える表現力が高い人。

僕はそんな頭の良い人になりたいと思っている。

 

皆さんに伝わったかなぁ?・・・まだまだ修行中。

残り11ヶ月、未来の歴史をしっかりと刻んで行こう!

 

 

是非、河出書房新社の「サピエンス全史」を手に取ってほしい。

 

訳者の柴田裕之さんの読む人に向けた日本語の使い方も含めて、

頭の良い方だと思えるはずだ。

 

「頭の良い人」

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