大野尚の沸騰コラム

記事一覧へ戻る

「人生いろいろ」  

「人生いろいろ」 2017年9月号

 

15年以上、大学で講義を行っている。

・・・そのことを知る方々から

 

 「今どきの学生はどうですか?」

 

とよく聞かれる。

 

 「いやぁ、僕らの時と変わりませんよ。」

 

と答えている。

 

いつの時代も、若者を卒業したつもりの世代が、若者を勝手に

指す言葉が存在した。

 

古くは「みゆき族」・「エレキ族・」「フーテン族」・「ヒッピー族」

と続き、全共闘(団塊)世代の後に生まれた僕たちは「ノンポリ」と

呼ばれた。政治も含めてあらゆる事に関心がない事を意味した。

 

また、「モラトリアム」と呼ばれた。社会人となるべく自信がなく

卒業を先延ばしにしたり就職もせずにブラブラとアルバイトで

喰いつないでいく。

 

・・・そんな僕も卒業後は定職に就かずアルバイトで金を稼いで

バックパックを担いで世界を歩いた。

 

「クリスタル族」・「指示待ち世代」・「パラサイト」・「ニート」

・「新人類」・「宇宙人」・「ゆとり世代」・「さとり世代」と

続く。

 

・・・いやぁ、

 

時代は違えども僕は学生諸君や20代の若い世代と

歳を重ねても長い間付き合っているが、何も変わって

いないと思う。

 

・・・授業中に寝ている・お喋りしている・スマホを弄っている。

彼らが駄目な人間かと言うとそんなことはない。

 

それは、教えている方の責任である。といつも思っている。 

・・・いつの時代も同じだ。

 

周りの風景や身の回りのモノが違ってもサボるやつはサボる。

 

そう、人は勝手な生き物で、それを勝手に批評し、また同意し頷く。

彼らではなく、彼らを取り巻く世代の責任転嫁が若者たちを

指す言葉を創りあげている。

 

島倉千代子ではないが、人生いろいろ、人(男も女)も色々である。

 

「死んでしまおうなんて悩んだりしたわ」

・・・そんな事も誰もが考えたりするものだ。

 

「おかしいでしょ若いころねえ滑稽でしょ若いころ笑いばなしに

涙がいっぱい涙の中に 若さがいっぱい」

・・・と若いころの失敗なんて上手くいかなことなんて笑い話に

してしまえばいいのさ。

 

価値観の相違は経験や環境で変わる。

また、学ぶ事で、痛みを知る事で、違う価値観であっても受容する

ことも、受容出来ずとも静観することが可能となる。

 

人生いろいろだから・・・面白い。

男も女も色々だから面白い。

あなたの職場のあなたの取引先のあなたのお客様の様々な

価値観に触れる事は面白い。

 

上手くいかないのは価値観の違いではない。

 

受け入れる事が出来ないあなたの姿勢の問題である。

・・・楽しみましょう!人生いろいろだから。

 

注釈→「人生いろいろ」唄 島倉千代子 作詞 中山大三郎

の歌詞から一部抜粋しました。