大野尚の沸騰コラム

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「想像力」  

「想像力」   2017年10月号

 

想像力の欠如が取るに足りない小さな出来事をも重大な問題に

変えてしまう。また、目の前のチャンスも失ってしまう。

 

長年連れ添った女房の性格や気性を知っているのに、

余計な一言が招く沈鬱な時間。

 

言わなきゃ良かった。いやぁ、もっと違う言葉で言えば良かった。

 

そうじゃない!

 

先ずは、「ごめんなさい。」だった。

 

反省しても後の祭りだ。

 

怒りを買えば、静まるのもじっと待つしかないのだ。

 

 

瞬間の言葉のやり取りや出来事に、瞬間的に想像力を発揮して

対応するのは難しい。心通じた身内でも感情が先に立ってしまう。

ましてや、会社ではどうだろう? 

 

上司や部下、同期や後輩・先輩に対しても不用意な発言で気まずく

なってないだろうか? 

 

あるいは取引先やお客さまに対しての対応も想像力の欠如で

相手の怒りが高まってしまい、大きな問題に発展しているのでは

ないだろうか?

 

成功事例は必要ない。

 

失敗の経験が沢山あるはずなのに、多くのケーススタディがあるはず

なのに。研修も受けたのに。

 

全ては、想像力を発揮出来ない自分の落ち度が招くのだ。

 

先ずは落ち着いて、少しだけペースを落として、現状に対して

どの様な対応をするべきか考えなくてはいけない。

 

・・・ダイビングに似ている。

 

ダイバーにとって、一番怖いのはパニックになることである。

初心者の頃はマスクに水が入った。

耳抜きが上手く出来ない。

ボンベの空気がなくなる。

潮流が激しく流されそうだ。

 

・・・そんな時は、ゆっくり長―く息を吐く、吐く。

そしてゆっくり息を吸う。

そうすると自然と落ち着いてくる。

そうなれば、対処の方法が浮かんでくる。

 

例えダウンカレント(下に引き込む流れ)に入り込んでも、

よし、こんな時はBCに少し空気を入れて横に逃げれば大丈夫。

と対処できる。

 

国会での代議士先生達の失言や暴言。

営業先でのセールストーク。

クレーム対応。

 

上手くいく方法を考える前に、相手は何を求めているのか? 

何が相手の尊厳を傷つけてしまうのか? 

どうすれば満足度を高められるのか?

 

・・・ゆっくり考えてみよう。

 

親も先生も上司も社長も間違うこともあれば、忘れる事もある。

今の状況をしっかり鑑みて何を優先すべきかを考えてみる。

自分の拘りや勝手なプライドで優先すべき事を後回しにしては

いけない。

 

どうすれば出来るか?

 

どうやれば目的を達成できるかを考えてみる。

 

言われてないから、聴いてないから、指示されたから、

で、止めてはいけない。

 

今、やるべきことは何か?を考えてみる。想像してみる。

その上で、判断を仰いで行動すれば良い。

 

経営者も世の中の動きを常に見なくてはいけない。

現状の分析・過去のプロセスの積み重ねられた情報・状況を鑑みて

未来を予測する。

一つではなく幾つかの未来を予測する。

自分とは考えの違う人の話も訊いてみる。

想定外の悲劇は想像力の欠場が生む。

ブームやトレンド・国際情勢や経済状況、環境や天候も含めて

教養を高めて知性を高める。

更に「創造」の感性を磨いていかなければならない。