大野尚の沸騰コラム

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「会社に潜むリスクを0に出来るか?」  

会社に潜むリスクを0に出来るか? 2014年2月号

 

残念ながらその答えには№と答えるしかありません。

水産大手マルハニチロの子会社アクリフーズの契約社員が

冷凍食品農薬混入事件の偽計業務妨害容疑で逮捕され、

責任を取って親会社の社長とアクリフーズの社長が

引責辞任することになりました。

 

この事件による健康被害の訴えは全国で2800人以上に

のぼっています。

それ以上に社会に与えた食品の安心・安全性に対する不安の

大きさが問題です。

 

なぜ起きたのか?・・・詳細はまだ、はっきりしませんが、

容疑者が賃金体型や待遇に対する不満を持っていたとの

報道があります。

 

どの会社でも、社員の会社に対する不満はあります。

ない会社はないと言っても良いでしょう。

不満を抱えた社員の鬱憤が大きな事件や自己に繋がったのでは

企業の未来はありません。

 

性悪説で仕組みを考える

・・・「問題は必ず起きると認識したうえで仕組みを

築することです。」

 

1.   金銭や重要な機密事項を管理する場所、

安心・安全面を脅かす状況を作り出せる場所には必ず

監視カメラの設置

2.   金庫やドアには鍵を掛ける

3.   社内のPCはイントラネットで構築し、

決められたPC以外は外部とのインターネットの回線も

接続しない。

4.   PCに関してはパスワード管理・使用履歴が

わかるようにする。また、USBやメモリカード等の

アウトラインを設けない。

5.   流通店舗等では入館・退館時は持ち物チェックは

必ず行う。

6.   部署・セクションの配置換えは定期的に行う。

7.   製造ラインでは最終工程での出口調査の実施

8.   定期的なモニタリングを行う。

9.   社員へのコンプライアンス教育・安全教育・

意識教育の実施

10.管理職・経営陣は常に危機意識を持って

マネージメントを行う。

 

今回の事件でも、容疑者が働く製造ラインから他のラインへの

移動も全てのドアに鍵が掛かっていない箇所もあり可能だった。

内部の監視カメラ等の設置はなされていなかった。

と聞きます。

 

・・・企業としての最低限の安全対策が出来ていなかったのでしょう。

 

社員のモラルや良識に頼る事は出来ません。

 

企業は法令遵守・社会規範を根底においた理念が必要です。

1.企業の理念・使命(ミッション)を明確化して徹底させる。

2.ガラス張りの経営→決算・その他のトピックスも含めて

正直にディスクローズ。

3.相談体制→社内・社外に悩みや問題を相談出来る第三者の

期間を設置する。

4.教育→意識醸成・知識取得

5.人事→厳正な処分・構成な評価(信賞必罰が必要)

6.情報→理解促進・周知徹底

7.規定→明確な懲罰規定・コンプライス規定を設ける

8.体制→指示伝達命令体制の整備

以上を明確にして臨む事が重要です。

 

しかし、現実にはどの企業も悪意を持った社員の行動を

止めることが出来ないのが現実です。

だからこそ、社内での明るい挨拶から始めてお互いに

気遣いを持ってコミュニケーションを図る事が大切です。