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2019.05.10

「休み方改革」

「休み方改革」    2019年5月号

 

働き方改革が本年度4月1日から始まりました。

 

長時間労働の是正。有給休暇の絶体取得など(最低5日間)など、

会社側に罰則規定まであります。

 

国も本気です。

 

そんな中、ゴールデンウィークは譲位・即位の令があり多くの

大企業は10連休となりました。

 

中小企業もサービス業を除けば、いつものGWよりは連休は

とれたのではないでしょうか?

 

・・・もちろん、世間は休みでも、いつもと変わらずお仕事を

されて過ごされた方もいた事でしょう。

 

 

僕は4月29日が福岡大学での講義、5月1日はrkbラジオの

コメンテーターとレギュラーのスケジュールは通常通りで、その後の

連休を利用して、これもタイで始まる新たなプロジェクトの打ち合わせ

も兼ねた仕事半分の休暇となりました。

 

 

5月2日から3日間はタイの大人のリゾートと謳われる「クラビ」の

隠れ家リゾートホテルに宿泊。

 

これもホテルの顧問を務める仕事の為のリサーチを兼ねています。

 

 

そこで、プールサイドやビーチにてデッキチェアーで寛ぐ滞在客にインタビューしました。

 

「何日間滞在されますか?」

 

「滞在中の予定は?」

 

多くの答えは、

 

「10日間から2週間位です。」

 

「予定は決めずに、本を読む。リラックスする。気が向いたら散歩する。

他、興味があればアクティビティに参加する。」

 

 

彼らの本質は、目的は決めない。

 

決める事で束縛されたくない。

 

 

休暇(OFF)はリラックスが目的で、仕事上のミッションや時間的束縛から

解放されて自由になる事。・・・「最もです。」

 

帰国後は更にプラス5日間から10日間の休暇が残っていて、

家庭の事をしながら、徐々に仕事モードに切り替えていくそうです。

 

 

「うーん」、あらためて、日本人は「働き方改革」の前に

『休み方改革』を行わないと、と言うか、意識の改革が必要です。

 

多くの日本人が長期間の休みを持て余してしまうし、休む事に

罪悪感さえ持ってしまいかねない人たちもいます。

 

 

リゾートで寛ぐ彼らは、決して時間を持て余すことなく、優雅に満喫しながら

十分にOFFを楽しみON(仕事)に備える。

 

 

それは、密度の濃いONを過ごす為、その目的は、

次のバカンス(OFF)を最高に愉しむためです。

 

 

・・・明らかな人生感の違いです。

 

 

『人生を楽しむ為に、仕事を充実させ効率的に密度を高めて自らの

パーフォーマンスを高めて行く事に万進しています。』

 

今までの日本人は、有給休暇も自ら取得せず、企業側も率先して取らせる事をせず、

取らぬことが美徳だという固定観念に縛られていました。

 

その為、国から世界一の祝祭日数を頂いています。

取らぬからあげようと言う事です。

 

しかし、多くの人々の休みが重なる為、渋滞、観光地への交通機関やホテルの

予約が取れない。また、価格が上がる。人々が集中するところは、人員が必要に

なるが、これも重なる為、アルバイトを含めて確保が出来ず人不足となりサービスの

質が低下することになります。

 

また、ピークを考慮して社員を増やせばオフシーズン中は人件費の負担となってしまう。

また、フリーランサーの仕事に従事する方や都心部の飲食業は、多くの企業が一斉に

休みになることで、一挙に人が少なくなるので売上が落ちてしまう。

 

・・・更に、製造業の多くの零細企業は日給・月給で雇用されている人が多く、

収入が落ちてしまうなど、経済的にもダメージを受けることになります。

 

 

祝祭日を減らし有給休暇の取得が当り前になれば、ピークが分散され、企業の稼働、

経済的活動が均一的に持続されます。・・・簡単な事ではありません。

 

 

難しい問題は、国民全ての人が当てはまらない事。休みたくても休めない人もいます。

また、働きたくても働けない人もいます。

・・・子供たちが学校だと一緒に休暇を過ごせない人もいます。

 

一定程度は、ピークが重なるのは致し方ないと思います。

また、季節的な動きも考えなければなりません。。

 

夏の「海の家」や冬の「スキーリゾート」など、そのシーズンしか営業が活動出来ない

ものがあります。更に、日本の文化や慣習も捨て去ることは出来ません。

 

「お盆」や「正月」は、我々、日本人には意義と意味があるのも事実です。

 

それだけに、「働き方改革」の前に「休み方改革」

・・・休みの意味を再考しなければなりません。

・・・人生を楽しむ。仕事のパフォーマンスが高くなる。

 

そんな休みとなれば幸いです。

 

 

 

「休み方改革」

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