大野尚の沸騰コラム

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「病は気から? 日本の医療制度を変えなければ!」

「病は気から?・・・日本の医療制度を変えなければ!」8月号

 

先日の事ですが、家人の具合が悪くなり動けなくなりました。

メニエルを持っているので、メニエルか? 又は

前日、暑い中を1時間ほど歩いたので熱中症か?

 

・・・自力で歩けないので、僕の車に乗せて病院へ、家人が

定期的に通う「大病院」へ行こうと思い、電話をすると、

耳鼻科の先生がオペなので、対応出来ないと、熱中症かも

しれないのでと言うと、内科も外来が多く、対応できないと。。

 

 『えっ!診てくれないのですか?・・・向かっているのですが』

 

「無理です」

 

そこで、以前、行った事がある、内科クリニックに

電話をすると、診てくれることに、立って歩く事も

出来ない状況なので、駐車場から抱えるようにして診察室へ

 

先生の問診があり、

「頭痛がありますか?」

 

「どんな、頭痛ですか?」

 

 『今まで、味わった事がない様な痛みです』

 

・・・熱い季節です

・・・頭の症状を大変気にされたようで、先生の

後輩だと言う脳神経外科を紹介されました。

 

また、駐車場まで抱えて、車で紹介された脳神経外科へ、

待合室で座っている事も出来ない状況だったので、

看護婦さんに話して、ベッドで休ませてもらいました。

 

 

その後、MRIで脳の全てを診断された結果・・・

 

 

「何ともないです。綺麗なモノです。認知症のかけらもありません。」

「熱中症でしょう?」

 

と言う事で、点滴をお願いして打って貰って帰りました。

 

何ともない事が分かって本当に良かったけど、

本来であれば「熱中症」の症状を緩和・治療する

事が先決だったのではないだろうか?

 

 

内科クリニックでの診療中に、最初に電話をして断られた大病院から

 

「総合診療科で対応します。どうぞ来られて大丈夫です。」

 

と電話をもらったが、後の祭りです。

 

 

熱中症は酷ければ死ぬこともあるものです。

税金で救急車を呼ばずにマイカーで行った事が良くなかったのか?

 

内科クリニックでの診療費・紹介状費、脳神経外科でのMRIを含めた

検査費と診療費、自己負担の3割でも結構な値段です。

 

残りの7割は(本人が支払う保険料、事業所負担分、地方自治体・国庫)と

税金も使われています。

 

ここが大きな問題です。

 

本来であれば、診療費と点滴で済んでいたのに、ただでさえ、

保険財政が苦しいのに、もっと効率的に出来る方法はないものか?・・・

 

 

2019年度の国家予算101兆円の約3分の1が社会保障費34兆円です。

そのうち半分が医療費12兆円と介護費3.2兆円で合わせての15.2兆円となります。

 

少子高齢化・地方の過疎化に大都市への一極集中は加速度をまして進みます。

病院の集約が都市部へと進むことで地域医療は崩壊し、大学病院や国立病院は

軽度の診療者で溢れ、緊急性の高い患者や重篤な患者が後回しにされてしまいます。

 

 

更に、民間の大病院は収益が上がる人間ドックなどの保険適用以外の自由診療で

儲ける事に主眼を置くところが増えて行くのが心配です。

 

そしてそこはインバンドの富裕者で溢れています。

その結果、患者間の経済的・地域的格差が生まれてきます。

 

 

さて現在の問題です。

 

1.受診回数が多い

 ➡ 国民皆保険制度の大きな利点ともいえますが、ちょっとした風邪や、

   腹痛程度、或いはかすり傷程度でも病院にかかっています。

   しかし、だからと言って重大な病気の前触れかもしれませんので、

   全てが問題とも言えません。

 

2.検査が多い

 ➡ 病院を変わる度に同じ検査を受けなければならない。

   本当に必要かなぁ?と思う検査もあります。

 

3.医療器具や材料価格が高い

 ➡ 複雑な流通経路で世界の中でも断トツに高くなっています。

 

4.薬剤価格が高い&薬剤使用量が多い

 ➡ 医療費財源の約30%が薬剤費。

   世界的に見ても薬剤費の医療費率は断トツに高い。

   日本は世界の中で最も薬が高く売れる。

   それだけ製薬会社の利潤が高いということです。

 

5.在院日数が長い

 ➡ 自宅で対応出来ない一人暮らしや高齢者が増えています。

 

6.医者や看護師の供給も間に合っていません。

 ➡ 特に救急医療は深刻です。また、外科・産婦人科なども不足しがちです。

 

 

・・・だからこそ

 

【掛かりつけ制度=ホームドクター制度】

の徹底が必要だと思います。

 

あなたの、生まれた時から最後まで看取ってくれる【ホームドクター】

 

ホームドクターは、全てのカルテと普段のあなたの健康状態を

常にチェックしています。

AIやIOTを使って常にチェックしています。

 

将来望む事は、腕に付けた時計型のウェラブル端末が血圧から

体温・僅かな血液を採取して全ての数値から危険性のある症状を把握します。

 

緊急の場合は、直ぐに専門医に紹介。

重篤ではない場合は出来る限り、最小限の薬と

食事療法・運動の指導によって改善させていきます。

 

未然に防ぐことこそ医療費の無駄をとり、

国が掲げている「健康寿命延伸」へと繋がる筈です。