大野尚の沸騰コラム

記事一覧へ戻る

カーテンコールは鳴りやまない!

 

『 カーテンコールは鳴りやまない! 』  2020年12月号 

 

 

 2020年の激情的な舞台もカーテンコールを残すのみで

重く分厚い緞帳も幕を下ろす準備に入っている。

 

ちょっと前まで世界の注目の的だったアメリカの大統領も、

日本の元総理もカーテンコールの主役にはなれなかった。

 

2020年だけは「色々あった。」で済まされないのが苦しい!

 

終わりに出来ないのが苦しい。

 

いつかは終わるのに、そのいつかが具体的に見えないのが

多くの経営者にとって厳しい環境を生んでいる。

 

観光産業・アパレル・飲食・公共交通・エンタメ界・・・・

多くの産業で仕事が消え売り上げが失われた。

 

人知れず廃業を決断した経営者も多くいる事だろう。

 

バラマキ(補助金や融資)によって首の皮一枚で

辛うじて維持している企業も数多くいるだろう。

 

もちろん、逆に特需を得た産業もあるのも事実である。

 

そもそも規模の大小を鑑みない補助金の施策によって、

一部の個人商店的零細企業は休業しても雑収入の特利が

増え生き残る。

 

中途半端な規模の中小企業や、多額の有利子負債を抱える

大企業は多くの人材を抱えるあまり、家賃補助も持続化給付金も

雇用調整助成金も焼け石に水で、本社ビルの売却に店舗閉鎖や

リストラの加速で人財と言う多くの貴重なリソースを手放す

羽目になっている。

 

 

更に、事態の変化に対応手段を講じず詰めも甘く始めたGotoキャンペーンは

人の往来を増やした結果、感染拡大の要因となったのではないか?

 

また、普段は高く利益率が高い高級なホテルや旅館にお客が集中した事で

零細なホテルや旅館は恩恵を受ける事が出来ず、中途半端な施策にとって

キャンセル料の規定も責任も曖昧なまま進めた事で、対応する旅行会社や

宿泊機関はてんてこ舞いとなっている。

 

 

感染対策と経済のバランスをどう取るか?

 

確かに難しい。簡単ではない。

 

 

最前線で命を張って対応している医療従事者の方々への配慮や

人的・経済的支援を先ずは行って欲しい。

 

大企業も一年や二年は生きのこるべき兵站(へいたん)は残していないのか?

隠さずに重要な人財というリソースの為に活かして欲しい。

 

政界も財界も自分だけを守るのではなく人を活かし、モノを活かし、

情報を活かし・カネを活かす知恵と工夫で行動だ。

 

絞り出せ!!

 

不倫を追いかけまわし復活を許さぬマスコミも問うべき視点を変えてみるべきだ。

 

 

良い舞台は良く練られたシナリオに沿って演者の個性を生かし、

技を極め観客を魅了する。

 

また、主役一人だけの力ではなく関わるもの全ての力の結集の結果である。

 

カーテンコールが鳴りやまぬ舞台は一度緞帳が下りても何度も再演されていく。

 

夜明けは近いのか?

 

その未来はすぐそこに来ている。

 

イギリス、アメリカではワクチンの現実的な接種がもうすぐ始まる。

驚異的な速さで開発・治験を行った上での接種開始である。

 

副反応という脅威は正直解らない。

 

答えは未来にある。

 

安心・安全の担保と引き換えに進めなければ未来は?

 

 

そう、誰にも分らないマルチキャストの舞台はカーテンコールの呼び声もむなしく閉じていく。

 

 

閉ざされた緞帳を上げるのは観客である僕たち国民だ。

他責にせず、自分たちも前を向き進む未来の為に行動しよう。

 

時代に合わせたストーリーも創造する原点は僕たち観客だ。

今、姿勢・行動を変えるべきは私たちなのかもしれない。

 

 

2020年がもうすぐ幕を閉じる。

 

新たな2021年の幕開けが楽しみです。

 

良い年は私達の姿勢と行動によって変わる筈だ。

 

皆様、良いお年をお迎え下さい。