大野尚の沸騰コラム

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体験の本質

 

『 体験の本質 』  2021年1月号 

 

 昨年度はコロナ禍の中で僕の仕事の半分以上は”遠隔=ON-LINE”となり、

講師を務める福岡大学は、前・後期とも会議アプリのZOOMを使用しての

遠隔講義となりました。履修生は100名を超えています。

 

始まったばかりの頃は、会議アプリの使い方も機能も熟知しておらず、また、

学生各々の通信環境もばらばらで途中でフリーズしたり、いきなり画面から

消失したり声が聞こえなくなったことも何度もありました。

 

一画面に25人、講義中は横にスクロールしながら彼らの表情を追っていく事と、

共有画面に映り出すプレゼンスライドの発表に対するコメントをチャットに入力して

いく作業を同時並行で行うのはアナログ思考の僕にはとっても疲れるものでした。

 

また、特任教授を務める事業構想大学院大学(MPD福岡)の前期は、

TEAMSと言う会議アプリを使っての遠隔講義でした。

漸く慣れて来た福大でのZOOMからTEAMSへの頭のスイッチングも大変でした。

 

更に後期はハイブリッド(リアルと遠隔)となり、デジタルとアナログの複層する形となり

慣れるのに相当の時間を要しました。

 

 

 本業である弊社(ビッグ・フィールド・マネージメント)の事業主体は、

コンサルティングと研修です。

 

上半期のコンサルは、ほぼ遠隔(ZOOM)で行う事が出来ましたが、

研修は昨年の4月から6月は中止又は延期となってしまいました。

7月以降、延期になったものは日時変更の上で再開することになりました。

 

但し、3密を防ぐ為に会場を分けて少人数として、その分、回数が増える事で

売上はほぼ前年の96%まで復活する事が出来ました。

 

他に2社の社外役員を務めていますが、役員会も株主総会も全て遠隔での参加です。

 

一社は昨年念願のIPOを果たし、上場後初の株主総会もZOOMを使用しての参加となりました。

 

 

 感染防止の為の遠隔(ON-LINE)によって、モニター画面を通しての様々な業務は

距離と場所を選ぶことなく交通費も時間も削減できたことは画期的だとは思います。

 

事実、販管費での交通費の出費は前年を大きく下回っています。

また、日々、会議アプリも進化を遂げて機能も充実し使い勝手も良くなってきました。

 

移動の時間の削減は本来であれば余裕時間を創り出し新たなチャンスを生み出す

時間に変わる筈ですが、そうならないのは僕の怠慢なのか?

 

リテラシーの低さなのか?

 

・・・それはさておき、パラダイムシフトは現実として受容はするものの、

好きか?嫌いか?得手か?不得手か?というと、残念ながらどちらも後者です。

質問を変えて肯定か?否定か?と言うと前者です。

 

やっぱりリアルが面白い!楽しい!やり易い!と逃げるつもりはありません。

 

事実、福岡大学の学生諸君は大学で「体験」という、直接的に先生や先輩や

友人達とのリアルな触れ合いが失われました。

 

その中でもビジネスプランを立案するプロジェクトチームのメンバーと共に遣れること

出来る事を探し、パラダイムシフトを柔軟に受け入れ対応しています。

 

彼らは会議アプリを積極的に使う事で場所と距離に関係なく多くの人々との

深いコミュニケーションによって、より深掘りされたリサーチが可能となり、

また、多くのデーター収集も可能となりました。

 

 多くの人々の現実生活が大きく変わってしまったからこそ、変えるべき事と

過去から受け継いできた変えるのではなく、大事な当たり前を徹底的に追及する事で

未来に残すべきものが見えて来た筈です。

 

誰もが予測出来なかった今の時代は僕たちの過去の過程の積み重ねの結果です。

 

 

だからこそ、「体験」という素敵な時間と場を創造していきたいと思っています。

 

2021年は遠隔でもリアルでも「体験」というその場・その時に応じた対応で積極的に仕事を楽しんで行きます。

・・・一つ言い忘れた事があります。

 

 

 昨年の10月に、講演もON-LINEで行いましたが、正直・・・大丈夫かなぁ?と心配しましたが、

テンション上げてパッション降り注げば出来るものですね。・・・

 

しばらく、不要不急の外出は憚れます。

 

その上で遠隔だとか?リアルだとか?というよりは、伝えるのではなく伝わる情熱と

内容の中身の質の高さと言う「本質」こそが「リアルな体験」に変わるものかもしれません。

 

皆様、健康に注意して素敵な一年をお過ごしください。