只松崇の人財イキイキコラム

記事一覧へ戻る

【他律】から【自律】へ導く

【他律】から【自律】へ導く (2016年10月号)

 

部下が自主的に動いて仕事をしてくれるととても嬉しいものですね。

今回は、自分自身で組織の理念にそって判断し自律的に仕事をすすめる

部下を育成するための導き方について書いてみます。

 

部下を自律的にしていくためには、ポジティブな言葉をかけ部下の脳に

良い作用を及ぼしていくことが必要です。

 

部下が依頼した仕事を終わっていない時、

 

「あの仕事まだ終わってないの?」

 

「直にやってくれよ!」

 

など、

 

つい上司は、このように否定や命令から入る言葉を口にしがちです。

しかし、こうした言葉は、相手に迅速に仕事をしてもらうことよりも

相手にダメだしをすることが目的になってしまいモチベーションを

下げてしまいます。

 

「君の素晴らしい能力を発揮して納期までに成果を生み出してくれる

ことを楽しみにしているよ。」

 

など、

 

ポジティブな言葉をかけていくと部下の脳の働きがガラリと変わって

きます。命令されたから動く【他率】ではなく、「よし期待に応えて

頑張ってみよう!」と自分でやる気を高める【自律】へと変わってい

きます。

 

アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールは、提唱するピグマ

リオン効果の中で「人間は、期待された通りの効果を出す傾向がある。」

と説いています。

 

親が子供に「あなたは、ダメだ。」というメッセージを送り続けると

出来る子供でも出来なくなる恐れがあり、逆に「あなたは、出来る!」

という期待を示すメッセージを送ると今出来ないことでも出来るように

なる可能性が高まると言われています。

 

部下の育成も同じではないでしょうか。

 

否定的なメッセージを受けると脳が抑制され前頭葉を中心とする

【やる気の回路】が働かなくなるということが脳科学でも証明されています。

優れたマネージャーは、部下が【他率】ではなく【自律】的にうごくような

導きをしています。

 

どんな仕事でも命令されたからやるという受け身の姿勢でなく、

自分の課題として自主的に行動する人材を育成することが組織発展の

基盤となります。