只松崇の人財イキイキコラム

記事一覧へ戻る

【聴くことの重要性】

【聴くことの重要性】

 

弊社が専門的に研修を行っている領域にアクティブ・リスニングが

あるためでしょうか、全国から研修依頼を頂戴いたします。

 

このことは、世の中で話を聴くことの重要性が増してきている

ことを示していると感じています。

 

【アクティブ・リスニング】は、アメリカ合衆国の臨床心理学者

カール・ロジャースが提唱して理論です。

 

ロジャースは、心理相談に来る人を患者(ペイシェント)ではなく

クライアントと称し現在のカウンセリング手法に大きな影響を

与えました。

 

ロジャースの相手を尊重し話を積極的に傾聴する人間中心療法は、

クライアントが持つ潜在的なやる気を引き出すことに寄与することが

広く理解されましたが、1950年代以降、医療の世界以外でも

活用されるようになりました。

 

この人間中心アプロ-チでは、人は、共感的で深く信頼できる

人間関係と出会うことができると、ありのままの自然な傾向として

【発展】【成長】【回復】【健康】といった適応的な良い方向へ

変容していく性質(内的資源)を本来的に持っていると実証

されています。

 

この力を活用したコーチングでは、相手の話を積極的に聴くスキルに

より相手の内在するやる気や能力を引き出すことを行っています。

 

今回は、カールロジャースが提唱するアクティブ・リスニングの

主な要素を3つご紹介いたしましょう。

 

●1.「自己一致」

話を聴く人自身が、人間としての自分自身が感じていること、考え、

価値観、体験に気づいていて、それを否定したり歪めて、自分を

隠したり、必要以上によく見せたりせず、そのままの人間としての

自分を受け入れて、一人の人間として素直な姿で相手の前で

存在すること。

 

●2.「共感的理解」

相手の主観的な見方、感じ方、考え方、受けとめ方を、その人の

立場に立って、相手の身になって、みたり、感じたり、考えたり

しようとすること。共感は、相手と一体となったり融合して

同じように体験する同情や巻き込まれた体験とは違って、評価や

判断を下さず相手が感じていることをそのまま理解すること。

 

●3.「無条件の肯定的配慮」

人間としての相手の存在を受容しようとする心の姿勢です。

この姿勢は、一人ひとり皆が異なった考え方・感じ方をすること、

違う価値観をもっていることなどを心から認めており、相手と自分を

等しくかけがえのない独自の存在として尊重するこころと現実的な

態度。

 

このような考え方で傾聴を実践することで相手の内在的な

宝物であるやる気が引き出されていきます。

 

奥が深く一夕一朝で習得できるものではとてもありませんが、

このことを心に置いて話を傾聴することで組織の仲間や家族など

大切な人たちを建設的な行動をサポート出来るものと考えます。