非言語のメッセージを活用する
言葉は、素晴らしいものですね。
人を励ましたり勇気づけたり、情報を伝達し共有したりすることが
出来る有益なメッセージツールです。
しかし、
使い方を間違うと人を傷つけたり
人のやる気を失わせたりするものでもあります。
今回は、言葉以外のメッセージについて情報を提供しましょう。
非言語メッセージと言われる言葉を使わない表現も
人と人の信頼関係を構築したり、信頼を失うことに
つながったりする印象に関わる重要なメッセージだと言えます。
■視線
人と視線を合わせることをためらったり、
下を向いたり、目をそらしたり、上目遣いで見たりすると
相手からは自信が無い人だと思われたり、避けているように
思われたりマイナスメッセージとなってしまいます。
また、相手の目を鋭く見続けることも、相手からすると
攻撃的に映る恐れがあります。
優しく穏やかな目線で適度に相手の目を見つめることで
プラスのメッセージを伝えることが出来ます。
■表情
笑顔や微笑みは相手にプラスのメッセージを伝えます。
また、言葉と表情のメッセージが一致していることも重要です。
「ありがとうございます。」と言っているのに、
表情から感謝の意志が感じられない場合・・・
相手は不信感をいだきます。
言葉の意味と表情を一致させ思いを伝えることで
相手と気持ちがよいコミュニケーションがはかれます。
■姿勢
姿勢もコミュニケーションの中で重要な役目を持っています。
背中を丸めたり、下を向いたりしていると暗く自信がない印象を与えます。
背筋を伸ばして相手の方を向いてコミュニケーションをとると
前向きで明るい雰囲気を醸成することが出来ます。
身体は心を伝えるので、姿勢にも意識を向けることが大切です。
■手や腕
手や腕の動作にも心理的な意味があります。
腕組みは、相手を拒絶する印象を与えます。
また、手を口元にしょっちゅう当てていると
何か隠し事をしているという印象を与えてしまいます。
手や腕の動きにもあなたの心理状態が現れます。
■距離
人との距離が近すぎるとパーソナルスペースを侵すことになります。
逆に遠すぎると、心の壁があるというメッセージとなります。
相手の反応を見ながらどのくらいの距離が緊張感を与えず、
良好にコミュニケーションをはかれるのかに留意することが重要です。
■声
声のトーンや大きさ、話すスピードも相手に与える印象を大きく左右させます。
場面や相手の心情などによって声の大きさや話すスピードをかえる配慮が必要です。
落ち込んでいる人に寄り添うような温かな声のトーンや、共に喜ぶ時の共感度を
増す明るく元気な声が相手との関係性をより深いものにします。
このように言葉以外のメッセージにも大きな意味があります。
非言語(言葉以外)の表現にも気を配り他者との信頼関係を構築していきましょう。