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2021.01.06

不要なストレスを生まない組織づくり②

 

不要なストレスを生まない組織づくりについて

前回に引き続き一緒に考えてみましょう

 

ストレスに負けずに社員がイキイキと仕事をし

「この会社で働いてきて良かった」

と思えるようにしていくことで

会社の健全な発展成長に繋がっていきます

 

また

課題を克服し目標を達成するためには

社員が壁を乗り越えていく力をつけることが

必要不可欠であると言えます

 

今回は

社員が壁を乗り越え達成感をもって

次の課題に挑戦できるような

メンタリティー(精神性)を育む方法をご紹介します

 

カナダの心理学者アルバート・バンデューラ

人が困難を乗り越える方法を【自己効力感】(Self Efficacy)として提唱しています

 

【自己効力感】とは

自分が行為の主体であると確信していること

自分の行為について自分がきちんと統制しているという信念

自分が外部からの要請にきちんと対応しているという確信

 

この自己効力感を持つことで

モチベーションが上がり

行動を起こせ

成果につながる可能性が増大し

更に自己効力感が高まる

という好循環が生まれてきます

 

自己効力感が低いと

「自分はダメだ」

「自分は能力がない」

「自分はこの仕事に向いていない」

「自分は失敗する」

などの心の声に支配されてしまい

結果

ストレス耐性が弱くなり

メンタル不調となるリスクが高まってしまいます

 

 

逆に自己効力感が高いと

「自分ならやれる」

「自分は失敗から学ぶことが出来る」

「出来る方法は必ずある」

などの自己との対話が生まれ

結果として

ストレス耐性が高まり

困難な状況にも負けない

しなやかな精神状態をつくることが可能となります

 

自己効力感の違いは

日常の小さな行為から

人生をかけた大きなチャレンジにまで

影響を与え

物事に対する

その人の取り組む姿勢を決定します

 

では

【自己効力感】を高めるための

6ポイントをご紹介しましょう

 

ポイント1 達成経験

最も重要な要因で

自分自身が何かを達成したり成功したりした経験のことです

人は生きていく中で経験の大小はありますが

必ず何かを乗り越えた経験があります

その結果として今生きているということです

しかし

自己効力感が低い人は

この経験を忘れ

「自分は何も達成できない人間だ」

などと

非現実的な思いに振り回されて

自己効力感を低くしてしまいます

 

小さな経験でもよいので

達成したことを思い出すことで

課題に直面した時に

再現性が高まってきます

 

ポイント2 代理経験

自分以外の他人が

何かを達成したり

成功したりすることを観察することです

 

自分の周りの人や

尊敬する人が

目標を達成するための方法を

観察し

整理して理解することで

自分の中に取り入れていくことが可能となります

 

コツとして

偉大な功績を生むための

チャレンジングな行動に

いきなり挑戦することよりも

自分が出来るレベルの行動に焦点をあてて

段階的にレベルアップをはかることで

自信をもつことが出来ます

 

ポイント3 言語的説得

自分に能力があることを

言語的に説明されること

言葉による説得を意味します

 

「あなたは出来る」

「あなたは壁を乗り越える力がある」

「あなたは、逆境や失敗から学ぶことが出来る」

「あなたは自分の人生を自分でつくることが出来る」

などの言葉が人にエネルギーを与えます

 

ポイント4 生理的情緒的高揚

心地よかったり

気分が高揚したりすることです

 

体調や気持ちなどが自己効力感に

影響を与えます

落ち着いていたり

爽やかな気持ちとなるように

環境を整えることが必要です

 

寝不足や過度な緊張

不安感などが

長く続くと

負のループに陥りやくなってしまいます

 

ワークライフバランスを保ち

体と心をリラックスさせることを

意識していくことが大事です

意識をしないと

仕事だけに没頭してしまい

燃え尽きてしまう恐れがあるため

注意が必要です

 

ポイント5 想像的体験

成功体験を想像することです

 

映画や小説、漫画の主人公が

困難を乗り越えていくストーリーが

私たちへ大きなプラスの影響を与えてくれます

 

立ち上がれない程

打ちひしがれしまった人が

このような経験を通して

また頑張ってみようと考えることも

少なくありません

 

ポイント6 繋がり(絆)

自分の応援団を持つことです

 

家族、友人、会社の仲間など

なんでも話せるような環境をつくることで

一人だけで解決できない時も

他者と対話することで

新たなアイデアを得たり

行動するためのエネルギーを得たり

することが出来ます

 

不幸にしてそのような人がいない場合でも

「亡くなった家族や友人が天国から応援してくれている」

「自分の祖先が見守ってくれている」

と思うことで

チャレンジするための力が湧いてきます

 

脳は素晴らしい器官であり

一生の間には使いきれないほどの可能性を秘めています

その脳をどのように使うかによって

ストレス耐性を高め

パフォーマンスを上げ

他者に貢献し

自身の人生の幸福度も高めていくことが

出来るのか

そうでないのか

の違いが生まれてきます

 

社員の皆さんが

自己効力感を高めることを

サポートすることで

不要なストレスを生まない組織を構築することが可能となってきます

不要なストレスを生まない組織づくり②

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